私
「ねえ、カナ。今日の午後、
どこかお出かけしない?」
カナ
「うん!行きたい!
どこ行くの?」
私
「それはお楽しみ」
実は、今日は
特別な計画を立てていたんだ。
午後、私たちは動物園に向かった。
カナ
「わぁ!動物園だ!」
私
「そうよ。カナが
行きたがってたでしょ」
カナ
「うん!ありがとう、ママ!」
動物園で楽しく
過ごした後、帰り道。
カナが突然、静かな声で言った。
カナ
「ねえ、ママ」
私
「なに?」
カナ
「私ね、今がすごく幸せ」
その言葉に、
思わず涙が溢れそうになった。
私
「ママもよ、カナ。
今がとても幸せよ」
カナ
「パパはもういないけど、
ママといると楽しいの」
私
「ありがとう、カナ。
ママもカナといると幸せ。」
家に帰ると、サプライズがあった。
玄関を開けると…
母と義両親が、お祝いの料理を
用意して待っていてくれたんだ。
その夜、みんなで
楽しく食事をしながら、
これからの夢を語り合った。
カナは将来、パティシエに
なりたいと言い出し、
みんなで
応援することを約束した。
私は思った。タケシとの
辛い経験があったからこそ、
今の幸せがある。
あの真実を突きつけた日は、
新しい人生の始まりだったんだ。
私
「これからも、力を合わせて
頑張っていこうね!」
カナ
「うん!そうだね♪ママ」
その場にいた全員で頷き合った。
その夜、私は幸せな
気持ちで眠りについた。
明日からまた、新しい1日が始まる。
でも今は、怖くない。
むしろ、ワクワクしている。
これからの人生は、きっともっと
素晴らしいものになる。
そう確信している。
終わり