モラハラ

「マズい弁当作るな!!」と言う夫に「私は作ってないけど?」と伝えた結果【12】

 

「チャンス?あなたには

十分すぎるほど

チャンスがあったはずだよ。

でも、それに気づかず、

あなたは全て無駄にしたの。

だから、もう終わり」

 

タケシ

「そ、そんな!

もう一回だけ!

もう一回だけでいいんだよ!!

トウ子…カナ…!!」

 

「さようなら。もう二度と、

私たちの前に現れないで」

 

私たちは部屋を出た。

背中越しに、

タケシの泣き声が聞こえた。

 

カナ

「ママ…大丈夫?」

 

「そうね…辛かったけど、

必要なことだったの。

だから、カナにも

嫌な思いさせちゃった。ごめんね。

 

でも、これからは一緒に

前を向いて生きていこうね」

 

「そうね。新しい

人生の始まりだわ」

 

義母

「トウ子さん…

本当にすみません。」

 

義父

「我々も、

できる限りサポートさせてもらう」

 

「ありがとうございます。

これからもよろしくお願いします」

 

私たちは肩を寄せ合いながら、

帰路についた。

タケシとの思い出は、

確かに辛いものだった。

でも、それを乗り越えたからこそ、

今の強さがある。

 

「さあ、新しい人生の始まり。

頑張ろうね!!」

 

カナ

「うん!」

 

「そうね、

一緒に頑張りましょう」

 

あれから半年が経った。

あの日、タケシの前で全てを

暴露してから、私たちの生活は

大きく変わった。

 

まず、離婚が正式に成立した。

タケシからの慰謝料も、

思っていた以上の額だった。

 

彼の浮気の証拠を

突きつけたことで、

有利に交渉できたからだ。