義母
「トウ子さん、
来てくれてありがとう。
タケシはまだ来ていないわ」
私
「分かりました。
こちらの準備は完璧ですよ。」
家に入ると、リビングには
義父が座っていた。
彼の表情は厳しく、これから
起こることへの覚悟が感じられた。
しばらくすると、玄関のドアが
開く音がした。タケシが来たのだ。
タケシ
「ただいま…って、
なんだこれ?
なんでお前らがいるんだよ!」
リビングに入ってきたタケシは、
そこにいる私たちを見て
驚いた様子だった。
私
「話があるの…」
タケシ
「なんだよ、急に。
俺は忙しいんだ。
早く終わらせてくれ」
義父
「黙って座れ」
義父の厳しい声に、
タケシは渋々座った。
その表情には、いつもの傲慢さが
見え隠れしていた。
私
「あなたのしてきたこと、
全部分かったんだ」
タケシ
「は?何のことだよ?」
私はゆっくりと立ち上がり、
用意していた証拠の入った
ファイルを取り出した。
私
「これだよ」
タケシの浮気の証拠が
山ほど詰まっている。
マッチングアプリの
スクリーンショット、
デートの写真、
そして決定的な証拠の動画。
タケシの顔が見る見るうちに
青ざめていく。
タケシ
「こ、これは…」
私
「言い訳はいらないよ。
全部証拠があるんだから」
義母
「タケシ、本当なの?
こんなひどいことを…」
義父
「お前は
家族を裏切ったんだぞ!」
タケシは言葉を失い、
ただ俯くばかりだった。