まず、義父にも話を
聞いてもらった。
義父
「なんてことだ…
そんなことを…」
私
「お義父さん、私たちで
彼を正したいんです。
協力してもらえますか?」
義父
「もちろんだ。
息子のためにも、
これは必要なことだな!」
計画は、こうだ。
まず、義両親にタケシを実家に
呼び出してもらう。
そして、私とカナ、そして母も
同席する。
その場で、タケシの全ての行為を
明らかにし、彼に向き合わせる。
準備は着々と進んだ。
サオリにも協力してもらい、
タケシの浮気の証拠を集めた。
マッチングアプリの
スクリーンショット、
デートの写真、そして最も
決定的な証拠…タケシが他の女性と
密会している動画。
全て、タケシの知らないところで
撮影されたものだ。
カナにも、状況を説明した。
私
「カナ、ママね、もう一度
パパに会うことになったの」
カナ
「えっ?どうして?」
私
「パパにね、ちゃんと
分かってもらいたいことがあるの。
カナも一緒に来てくれる?」
カナ
「うん…分かった」
娘の表情には不安が
浮かんでいたが、それでも
私の手をしっかりと握ってくれた。
母も、全面的に協力してくれた。
母
「トウ子、あなたの
決断を応援するわ。
あの男に、してきたことの
重大さを分からせなきゃね」
私
「ありがとう、お母さん」
そして、ついに当日がやってきた。
義両親の家に向かう車の中。
私の心臓は、激しく鼓動していた。
カナ
「ママ、大丈夫?」
私
「うん、大丈夫よ。
カナがいてくれるから」
母
「私たちも一緒だからね。
心配しないで…」
義両親の家に着くと、
義母が出迎えてくれた。