モラハラ

「マズい弁当作るな!!」と言う夫に「私は作ってないけど?」と伝えた結果【8】

 

アイスクリーム屋さんから

帰ってきて、しばらく経った頃。

 

私の中で、まだモヤモヤした

気持ちが残っていた。

タケシの浮気の事実。

 

それは、私の心の奥底でずっと

くすぶっていた。

 

友人のサオリから聞いた話。

結婚前からマッチングアプリで

浮気を繰り返していたタケシ。

 

ある日、私は思い切って

サオリに電話をかけた。

 

「サオリ、ごめんね。

こんな時間に」

 

サオリ

「ううん、大丈夫よ。

どうしたの?」

 

「あのね、前に教えてくれた

タケシの浮気のこと…もう少し

詳しく聞かせてもらえない?」

 

サオリ

「えっ…うん、分かった。

でも、本当に聞きたい?

辛くならない?」

 

「大丈夫。

むしろ、全部知りたいの」

 

タケシの浮気の詳細。

マッチングアプリでの出会い、

デートの頻度、

会っていた女性たちのこと。

 

そして、最も衝撃的だったのは、

タケシが結婚指輪を外して独身を

装っていたという事実だった。

 

サオリ

「トウ子、大丈夫?」

 

「うん…ありがとう。

全部話してくれて」

 

電話を切った後、私は長い間、

天井を見つめていた。

怒り、悲しみ、

そして何より、裏切られた悔しさ。

 

翌日、私は義母に連絡を取った。

 

「お義母さん、

少し相談があるんです」

 

義母

「どうしたの、トウ子さん?」

 

「実は…タケシの浮気のこと、

もっと詳しく分かったんです」

 

私はサオリから聞いた話を、

全て義母に話した。

義母の声が、電話越しに

震えているのが分かった。

 

義母

「そんな…うちの息子が、

そんなひどいことを…」

 

「お義母さん、私、

もう黙ってられません。タケシに、

全てを思い知らせたいんです」

 

義母

「…分かったわ。

私たちも協力するわ」

 

その日から、私たちは真実を

明らかにする計画を練り始めた。

単なる報復ではない。

 

タケシに、彼のしてきたことの

重大さを理解させ、

真の反省を促すための計画だ。