アイスクリーム屋さんから
帰ってきて、しばらく経った頃。
私の中で、まだモヤモヤした
気持ちが残っていた。
タケシの浮気の事実。
それは、私の心の奥底でずっと
くすぶっていた。
友人のサオリから聞いた話。
結婚前からマッチングアプリで
浮気を繰り返していたタケシ。
ある日、私は思い切って
サオリに電話をかけた。
私
「サオリ、ごめんね。
こんな時間に」
サオリ
「ううん、大丈夫よ。
どうしたの?」
私
「あのね、前に教えてくれた
タケシの浮気のこと…もう少し
詳しく聞かせてもらえない?」
サオリ
「えっ…うん、分かった。
でも、本当に聞きたい?
辛くならない?」
私
「大丈夫。
むしろ、全部知りたいの」
タケシの浮気の詳細。
マッチングアプリでの出会い、
デートの頻度、
会っていた女性たちのこと。
そして、最も衝撃的だったのは、
タケシが結婚指輪を外して独身を
装っていたという事実だった。
サオリ
「トウ子、大丈夫?」
私
「うん…ありがとう。
全部話してくれて」
電話を切った後、私は長い間、
天井を見つめていた。
怒り、悲しみ、
そして何より、裏切られた悔しさ。
翌日、私は義母に連絡を取った。
私
「お義母さん、
少し相談があるんです」
義母
「どうしたの、トウ子さん?」
私
「実は…タケシの浮気のこと、
もっと詳しく分かったんです」
私はサオリから聞いた話を、
全て義母に話した。
義母の声が、電話越しに
震えているのが分かった。
義母
「そんな…うちの息子が、
そんなひどいことを…」
私
「お義母さん、私、
もう黙ってられません。タケシに、
全てを思い知らせたいんです」
義母
「…分かったわ。
私たちも協力するわ」
その日から、私たちは真実を
明らかにする計画を練り始めた。
単なる報復ではない。
タケシに、彼のしてきたことの
重大さを理解させ、
真の反省を促すための計画だ。