モラハラ

「マズい弁当作るな!!」と言う夫に「私は作ってないけど?」と伝えた結果【7】

 

「カナ、あなたは悪くないよ。

パパが悪いの。

でも、ママとカナには、

たくさんの人が味方でいてくれる。

だから大丈夫」

 

「そうよ、カナちゃん。

おばあちゃんもいるからね」

 

義母

「私たちも、

カナちゃんの味方よ」

 

義父

「そうだ。孫娘を

大切にするのが、

じいちゃんの仕事だからな(笑)」

 

皆の言葉に、

カナはほっと笑顔を見せた。

 

「タケシ、これが最後ね。

もう二度と、

私たちの前に現れないで」

 

タケシ

「は?最後ってなんだよ?

待ってくれよ。俺は…」

 

「あなたの言葉なんて、

もう信じられない。さようなら」

 

私たちは立ち上がり、

部屋を出ようとした時、

タケシが叫んだ。

 

タケシ

「待ってて!

俺だって…俺だって

家族のために頑張ってたんだ!」

 

私は振り返り、

冷たい目でタケシを見た。

 

「本当に頑張っていたの?

家族のために外食を繰り返し、

趣味にお金を使い、浮気を重ねる。

それがあなたの言う”頑張り”?」

 

タケシ

「そ、それは…」

 

「もういいって。

あなたの”頑張り”なんて、

私たちはもう

必要としていないから。

さようなら」

 

私たちは部屋を出た。

背中越しに、タケシの泣き声が

聞こえた気がした。

でも、もう振り返る気はなかった。

 

カナ

「ママ、これから

どうするの?」

 

「そうねぇ…まずは美味しい

アイスでも食べに行こうか」

 

「いい考えね。私も付き合うわ」

 

義母

「あの、良ければ私たちも…」

 

振り返ると、義両親が

恐縮した様子で立っていた。

 

「もちろんです。

一緒に行きましょう」

 

義父

「本当にいいのか?」

 

はい。あなた方は、

私たちの大切な家族ですから」

 

義両親の顔に、

安堵の表情が浮かんだ。