浮気

カバンを投げつけ壁を殴りながら『さっさと出ていけ!』と言う夫の言う通りにした結果…【10話】

 

「これ!何?

ユイト…これはないわよ」
 

ユイト

「盗撮かよ!?

おまえ…

そんな女だったのかよ!!」

 

焦り過ぎたのだろう。

私は、いきなりユイトを

問い詰めてしまった。

夫は凄く嫌な顔をし、

私を軽蔑するという

目つきになった。

 

ユイト

「最低な女だな」
 

「盗撮も何も、

あんなに堂々と

いちゃつくなんて、

おかしいよ。

あの若い女性、

はーちゃんっていうの?」

 

ユイト

「盗撮の次は、

盗み聞きかよ!

もう、こんな女と

夫婦なんか

やってられない!」

 

ユイトは興奮していて、

怒っているようにも、

恥ずかしいのを

誤魔化そうと

しているようにも見える。

バンバンと、

壁を殴りつけ、

ついでに抱えていた

セカンドバッグも

投げつけて来た。

こういうのも

DVなんだけどな?

長い付き合いも、

一瞬でダメになるのかと

思ったら、悲しくなった。