私
「これ!何?
ユイト…これはないわよ」
ユイト
「盗撮かよ!?
おまえ…
そんな女だったのかよ!!」
焦り過ぎたのだろう。
私は、いきなりユイトを
問い詰めてしまった。
夫は凄く嫌な顔をし、
私を軽蔑するという
目つきになった。
ユイト
「最低な女だな」
私
「盗撮も何も、
あんなに堂々と
いちゃつくなんて、
おかしいよ。
あの若い女性、
はーちゃんっていうの?」
ユイト
「盗撮の次は、
盗み聞きかよ!
もう、こんな女と
夫婦なんか
やってられない!」
ユイトは興奮していて、
怒っているようにも、
恥ずかしいのを
誤魔化そうと
しているようにも見える。
バンバンと、
壁を殴りつけ、
ついでに抱えていた
セカンドバッグも
投げつけて来た。
こういうのも
DVなんだけどな?
長い付き合いも、
一瞬でダメになるのかと
思ったら、悲しくなった。