夫の上司
「私が許せないのは!
お嬢さんをここまで
追い詰めたことだ!
同じ父親だからこそ、君の胸が
痛まないのが理解できない!」
今まで涙目では
あったけれど、夫は号泣。
上司の言葉が
響いたというよりは、
剣幕にビビった感じなのが
また情けない。
とにかく、2人の上司達が
常識的でずっと
私の味方をしてくれたことが
ありがたかった。
夫とセイラの嗚咽が治まった頃、
私は夫に緑の紙を書くように要請。
私
「離婚して。
クルミは私と暮らす。
理由は言う必要ないよね?」
こんな騒動になったんだから
離婚しかないと思うじゃん。
でも、夫は違ったんだよ。
また悪あがきを始めた。
夫「浮気程度で離婚だって?
そんな些細なことで家族を
バラバラにするつもりなのか?
クルミはどうなる?
クルミから父親を
取り上げるのか?
あの子の進学はどうするんだ?
お前1人で食っていけるのか!?
あの子には父親が要る!
お前の我儘で
離婚なんてしてたまるか!」
私
「何を勘違いしてるの?」
夫
「勘違い?」
私
「あなたの浮気に
気づいたのは
誰だと思ってるの!?」