浮気

娘の家庭教師と夫の秘密…【7】

 

ひとしきり泣いた後、

クルミは私に言った。

 

クルミ

「ママ、私、

あの2人を許せない。復讐したい」

 

「ママもそう思っていたの。

クルミ、協力してくれる?」

 

私達は母子で結託して、

夫とセイラを

罠にはめることにした。

 

翌日は家庭教師の日だったので、

娘の体調不良も

利用させてもらった。

 

本当のところ、娘の体調は

1日休んでいたことで

回復していたけれども。

 

帰宅した娘はやはり具合が悪いと

ベッドに入って

待機してもらうことに。

 

私は夫に連絡し、

娘の体調不良を伝えた。

そして、夫にクルミの体調不良を

伝えつつ相談する。

 

「家庭教師の先生、

今日いらっしゃるわよね。

今からキャンセルだと悪いから

お給料を発生させるように、

家に来て

いただくのはどうかしら?」

 

「ああ、そうだね。

ドタキャンは悪いもんな」

 

「私、実家の両親に夕食を

届けに行くつもりなんだけど、

帰宅したらクルミのことを

お願いできる?

 

お粥は作って冷蔵庫に

冷やしてあるから、あの子が

起きてきたら食べさせてやって」

 

夫「ああ、わかった。俺も

今日は残業しなくて

良さそうだからすぐ帰るよ。

なんなら、親父さんとお袋さんの

ところに泊って来てもいいよ。」

 

「そう?じゃあ、

そうしようかしら。

悪いわね、面倒かけて」

 

「いやいや、たまには

いいじゃないか。行っておいで」

 

親切ごかして私に実家で泊って

来いと切り出した時点で

私は確信した。

 

これは、家でセイラと

イチャつくだろうって。