義母から電話で「あんたの荷物は捨てたよ!」と言われたので現状を伝えてみた【8話】

 

しかしトモヤは満面の

笑みで受け入れてくれた。

もしかすると私が

コンプレックスに

感じていることを

見越しての気遣い

だったのかもしれない。

この時だけでなく

トモヤは普段からとても

気遣いのできる人で、

私はその優しい人柄に

どんどんと引かれていった

そして1年ほどの交際期間を

経てプロポーズされた。

しかし私はこの時も

とても不安だった。

私みたいな女がトモヤの

妻として

相応しいのだろうか?

トモヤは

笑ってこういった

 

トモヤ

「学歴だけが
 
その人の価値じゃ
 
ないんだよ。
 
俺はそんなこと
 
一切気にしない。

優しくて気遣いの
 
出来るトウ子のことが
 
好きだから結婚を
 
申し込んでいるんだよ」

 

私は涙が出るほど

嬉しかった。

これまでは学歴だけで

底辺だと決めつけられる

ことばかりだったので、

初めて私を一人の人間

として見てくれる人が

現れたことがものすごく

嬉しかったのだ。