モラハラ

産後の私に心無い言葉で追込む夫【5話】

 

「行けるものなら

ジムに行きたいよ!ヨガにも

ピラティスにだって!

 

カズヨシは休みの日に

息子の面倒を見るのに

私とバトンタッチしてくれた?

したことないよね!?

なんて言ったか覚えてる?

 

『俺だと息子が

大人しくしてくれないから、

無理』だよ!

こんなんで私が

外出できるとでも?」

 

私の言葉は止まらない。

 

「ご、ごめん、悪かったよ。

 

てっきりキヌ子が

ダラダラして体形も

戻らないんだって

思ってたんだよ…」

 

「離婚」

 

「え!?

これくらいのことで!?」

 

驚くカズヨシ。

 

「そもそも、

体形や外見のことで人を

馬鹿にしていいと思ってるの」

 

「いや、軽い冗談だよw

冗談!w

夫婦なんだからこれくらい」

 

「親しき中にも礼儀ありって

言葉を知ってる?」

 

「…。」

 

私はふーッと

大きく息をついた。

 

「反省してる?」

 

「悪かったって…」

 

「次にまた体型や

ルックスのことで

弄ってきたら離婚だから」

 

そう宣言すると、カズヨシは、

 

「わかった…肝に銘じる」

 

とションボリとしていた。

この時は夫の言動が

変わると思っていた。

でも、期待外れだった。