浮気

帰宅すると夫と夫の親友の奥さんが…とある場所へ連行した結果【20話】

 

しかし、義父の厳しい視線に、

二人の言葉は途切れた。

 

義父

「いかなる外部との

接触も許さん。

 

これからの4日間、

お前たちには

己の心と向き合ってもらう」

 

義父の厳しい言葉が

本堂に響き渡る。

 

夫とミキは、身動きもできず、

ただ目を伏せるばかりだった。

 

「では、

よろしくお願いいたします」

 

ヒトシも同様に

頭を下げながら言った。

 

ヒトシ

「お世話になります。

どうぞよろしく

お願いいたします」

 

義父は厳しい表情のまま、

静かに頷いた。

 

私たちが立ち去ろうとすると、

夫が急に声を上げた。

 

「待ってくれ!キヌ子!!

俺は…」

 

しかし、義父の一喝が

彼の言葉を遮った。

 

義父

「黙れ!

今はお前が話す時ではない。

己の罪と向き合うのだ」

 

振り返ることなく、

私たちは本堂を後にした。

 

外に待機していた

車に乗り込む。

 

ヒトシ

「大丈夫か?」

 

彼の心配そうな声に、

私は小さく頷いた。

 

「うん、平気だよ。

これでやっと、

全てが動き出したって感じ」

 

マッチョメンたちも、

任務を終えた安堵感からか、

少し緊張が解けた様子だった。

 

ヒトシは彼らの方を向き、

小さく頷いた。

 

ヒトシ

「みんな、

助かったよ。ありがとう」

 

一人のマッチョメンが答えた。

 

「いえいえ、先輩。

お役に立てて良かったです」