しかし、義父の厳しい視線に、
二人の言葉は途切れた。
義父
「いかなる外部との
接触も許さん。
これからの4日間、
お前たちには
己の心と向き合ってもらう」
義父の厳しい言葉が
本堂に響き渡る。
夫とミキは、身動きもできず、
ただ目を伏せるばかりだった。
私
「では、
よろしくお願いいたします」
ヒトシも同様に
頭を下げながら言った。
ヒトシ
「お世話になります。
どうぞよろしく
お願いいたします」
義父は厳しい表情のまま、
静かに頷いた。
私たちが立ち去ろうとすると、
夫が急に声を上げた。
夫
「待ってくれ!キヌ子!!
俺は…」
しかし、義父の一喝が
彼の言葉を遮った。
義父
「黙れ!
今はお前が話す時ではない。
己の罪と向き合うのだ」
振り返ることなく、
私たちは本堂を後にした。
外に待機していた
車に乗り込む。
ヒトシ
「大丈夫か?」
彼の心配そうな声に、
私は小さく頷いた。
私
「うん、平気だよ。
これでやっと、
全てが動き出したって感じ」
マッチョメンたちも、
任務を終えた安堵感からか、
少し緊張が解けた様子だった。
ヒトシは彼らの方を向き、
小さく頷いた。
ヒトシ
「みんな、
助かったよ。ありがとう」
一人のマッチョメンが答えた。
「いえいえ、先輩。
お役に立てて良かったです」