披露宴会場の
華やかな雰囲気と、
スマートフォンの画面に映る
夫の裏切りの証拠。
その極端な対比に、私の心は
複雑に揺れ動いた。
祝福ムードに包まれながら、
これから起こるであろう
修羅場を想像する。
それは、まるで
現実と非現実が交錯するような
不思議な感覚だった。
監視アプリを通じて、夫と
ミキの動きを注視していた。
2人が密会の準備を
始めたことが確認できた。
いよいよ私たちの計画を
実行に移す時が迫っていた。
結婚披露宴の最中、
私は親友アヤカに近づいた。
結婚披露宴の最中、
私は親友アヤカに近づいた。
私
「アヤカ、ごめん。
抜けなきゃいけなくなったの」
アヤカは驚いた顔で私を見た。
アヤカ
「え?どうしたの?
まだ二次会も
始まってないのに。
みんな、寂しがるよー」
深呼吸をして、
私は静かに告げた。
私
「実はね…イサムとミキが
浮気してるの。
今から、きっちり証拠を
押さえてくるんだ!」
アヤカの目が丸くなった。
アヤカ
「そっか!
じゃあ、行ってらっしゃい!
しっかり懲らしめてきてね(笑)
何かあったらすぐに
連絡して!!
応援してるから!」
私は笑顔を返し
会場を後にした。
外で待っていた
ヒトシの車に乗り込んだ。
ヒトシ
「準備はできてる?」
私
「ええ、万全よ」
私たちは自宅へと向かった。