けど、イサムが
必死に懇願したそう。
夫
「頼む、それだけは
やめてくれ!キヌ子は今、
お義兄さんが
病院送りになったって
聞いて、焦って
付き添いに行ったんだ。
ただでさえ
不安なところに、俺のせいで
さらに煩わせたくない。
ミキとはこれっきりにする。
連絡先も全部消す。
必ず償いもする。
だからキヌ子にだけは
知らせないでくれ!」
イサムは土下座までして
頼み込んだという。
ミキも同様に謝罪した。
ミキ
「ヒトシさん、
本当にごめんなさい。
私が弱かったから…
イサムとは金輪際
連絡を取りません。
あなたの目の前で
電話番号も全部消します。
合鍵も返します。
本当に、
本当にごめんなさい。」
ミキも額を
床に擦り付けて謝罪した。
そんな2人の姿を見て、
ヒトシは
心を動かされてしまった。
とのことだった。
ヒトシ
「わかった。
お前たちの言葉は
今、全部記録してるからな。
次にまた同じ過ちをしてみろ。
ただじゃ済まないと思え!」
と釘を刺すに留めたという。
2人は平身低頭で謝罪し、
ヒトシの目の前で
お互いの連絡先を削除した。
そして、再び同じ過ちを
犯した場合は、ヒトシとミキは
即座に離婚し、どんな報いも
甘んじて受けると誓約させた。
そして私にも問答無用で
知らせると通告した上で、
ミキのスマートフォンに
仕込んだ監視アプリも削除。
それでその時は
2人を解放したのだという。