浮気

帰宅すると夫と夫の親友の奥さんが…とある場所へ連行した結果【11話】

 

ヒトシは2人の会話内容を

知っていたため、

すぐに行動を起こした。

 

私は、ヒトシが

どうやって家に入ることが

できたのか不思議に思った。

 

まさか鍵も掛けずに2人は

密会していたのだろうか。

しかし、事態は

そう単純ではなかった。

 

イサムはミキに

合鍵を渡していた。

 

ヒトシはその隙を見て

ミキの合鍵からさらに複製を

作っていたのだ。

 

合鍵から複製する場合、

精度が落ちて開かないことも

あるというが、我が家の鍵は

開いてしまったようだ。

 

何なのよ…

 

うちの鍵、

秘密より簡単に開いちゃうのね

 

ヒトシは足音を忍ばせて

家に侵入し、あの声が

聞こえてくる寝室へ向かった。

 

そっと扉を開けると、

無我夢中で行為に及ぶ

2人の姿があった。

 

ヒトシは呼吸を整えて

冷静にスマートフォンで

その場面を撮影した。

 

体勢を変えようとした瞬間、

2人はヒトシに気付いた。

 

「うわああああああああ!」

 

ミキ

「きゃあああああああ!」

 

2人の絶叫が部屋に響き渡る。

 

ヒトシは素早く2人の荷物と

スマートフォンをひとまとめに

してリビングへ降り、

裸で正座しての反省会へと

至ったという。

 

ヒトシは現場に

私を呼ぼうとしたそうだ。