浮気

私の夫に手を出すな【24】

 

日が経つにつれ、ケンジの態度に

変化が現れ始めた。

 

私の顔色を窺うように

慎重に言葉を選び、常に私の反応を

気にしているようだ。

笑顔の裏には、何か言い表せない緊張感が

潜んでいるのが感じ取れる。

 

この新たな関係の中で、

ケンジは完全に私の意のままに

なりつつある。

これこそが私の望んでいた状況だ。

もはや浮気相手の心配を

する必要はない。

 

ケンジは私だけを

見ていればいいの。

これは終わりじゃなく、

私が思い描いていた関係の

本当の始まり。

 

夜、ベッドに横たわりながら、

ケンジは小さな声で言った。

 

夫「トウ子、俺…

これからどうすれば、

君を安心させられるかな?」

 

私は優しく微笑んだ。

 

ようやくケンジが

自分の思い通りになったことに、

内心で満足感を覚えながら答えた。

 

「大丈夫よ。私たちは

幸せになれるよ。

あなたが私を裏切らない限り…ね」

 

その言葉に、ケンジの体が

微かに震えるのを感じた。

 

彼の反応を見て、

私はさらに確信を深めた。

 

これからは、ケンジは完全に

私のものになる。

もう二度と、誰にも

奪われることはない。

この新しい関係こそ、

私が望んでいたものだった。

 

ケンジの不安と緊張が、

私たちの絆をより

強固にしていくのだと思うと、

胸が高鳴るのを感じた。

 

これからの日々、ケンジと私の

関係はより密接なものに

なっていくだろう。

夫の行動や言葉に、自然と

私の意思が反映されるようになる