月の光が窓から漏れる静かな夜。
私はそっとベッドの中で
体を起こし、隣で眠るケンジの顔を
見つめた。
私
「ねえ、ケンジ。
聞こえてる?」
と小声で囁いてみる。
もちろん返事はない。
私
「私から逃げられないよ?
ずっとずっと一緒だからね」
微かな笑みを浮かべながら、
ケンジの髪に指を滑らせる。
私
「ミカのこと、
考えないでね。
他の女性に目を向けたら、
後悔することになるんだからw」
ケンジの眉間にしわが寄る。
その反応に、少し満足感を覚える。
指先でケンジの首筋を
優しく撫でる。
私
「聞こえてる?
私の愛は永遠だよ。歳を重ねても、
離れることはないからね」
静かな笑みを浮かべながら、
再び横になる。
明日の朝食は決まっている。
目を閉じながらこれからの日々も、
カレーを食べ続けるケンジの反応を
見るのが、少し楽しみ。
私
「おはよう、ケンジ。
よく眠れた?」
夫
「あ、ああ…うん」
夫の声には疲れが混じっている。
悪夢でも見たのかな?
私
「今日のお弁当もカレーだよ。
たくさん食べてね」
夫
「…ありがとう」
彼を送り出す時、
私は優しく微笑んだ。
ドアが閉まるのを確認すると、
私の表情が一変する。
次の一手を練る時間だ。