私
「あなたとはもう
お話したくありません。
声も聞きたくないし、
顔も見たくない。
今後の連絡は
全てマサトさんを通して。
それと、慰謝料は
きちんと払ってもらうから!」
そう言うと、
マサトがいるのを忘れたのか、
夫
「はっ!wそうやって
俺の金をアテにしてんじゃん!
無職の女の卑しさには
ほんとっ呆れるわっ!w」
と暴言を吐いた。
そこへマサトがサッと割って入り、
マサト
「配偶者の浮気が原因で
離婚した女性には慰謝料を
請求する権利がありますよ。
それに、
トウ子さんはもう無職でも
専業主婦でもありません」
と冷静に返してくれた。
夫
「はあ!?
お前、何言ってんだよ?
俺は聞いてねーよ!!」
相手が弁護士であることも
忘れたのか、
夫はマサトに突っかかった。
マサト
「トウ子さんは
体調が戻り次第、私の事務所で
事務員として働いて
もらう予定なんですよ。
トウ子さんは人当たりが
優しくて丁寧ですし、
PC作業も得意ですからね。
前の事務員が
家庭の都合で
退職してしまったので、
優秀なトウ子さんが来てくれて、
私も大助かりなんです」
にこやかに対応した。
なんか、こう…
男の格の差というのを目の前で
見せつけられた気分だった。