また、マサトが知っている
興信所にも話をつけてくれて、
浮気の調査も依頼できた。
その結果が、今回夫に見せた
証拠写真というわけだ。
浮気相手は夫の会社の…
つまり私が前に勤めていた
会社の後輩で
私の退職とほぼ入れ違いに
入社してきた女性だった。
私
「仕事をしてるからって
偉そうに。
そうだよね、別に私がいなくても
浮気相手がいればいいのよね」
と私はきっちりやり返した。
いや、確かにちゃんと
お仕事をしている人は
偉いのだけれども。
だからといって、
浮気をしていい理由にはならない。
夫
「ちがッ!これは!
えーっと…
その…ご、誤解で…!」
噛み噛みで言い逃れを
しようとする様子は、
もはや滑稽だった。
でも、私は反撃の手を緩めない。
私
「え?半同棲生活が誤解?
妻の里帰り出産中に家に浮気相手を
入れるってどんな神経してるの?
切迫流産で危険だった妻を
放置して、見舞いにも来ず、
浮気相手と新婚ごっこ?
この数カ月、
楽しそうで何よりですこと!」
夫の全身から汗が吹き出し、
シャツにシミを作っていく。
しかし、夫もただでは
負けは認めない。