私
「双子の養育環境は
しっかり整えているし、
私もユウヘイとは一緒に
やっていけないと思っていたから、
渡りに船!
むしろ言い出してくれて
ありがとー!(笑)」
そう言ってポカンとしたまま
フリーズする夫から
離婚届を分捕って、
署名と捺印をしてやった。
入院中だか
ら認印は持っていたしね。
私
「はい。
今度はユウヘイが記入する番だよ」
明るい声で離婚届を差し出す私(笑)
夫
「あ…っと
俺は…本気で離婚っ…
離婚したいわけじゃ…
…わ、わけじゃなくて…」
しどろもどろになって
ゴニョゴニョ言い出す夫。
夫
「こっ、言葉の選び方を
間違えちゃった…かな?
ただ、これからも家のことを
よろしく頼むぞって
言いたかっただけで、
そういう意図はなくてだな…
えっと…」
私に離婚撤回して欲しいのか、
必死に言い訳を探していた。
ここで同意しないとは…
私は有無を言わさず、
あるものを夫に見せた。
夫の顔が青ざめる。
夫
「えっ!!…ちょっ…
な、なんでこれ……。
はっ?い、いつから
トウ子、気づいて…?」
私が夫に見せたのは、
夫の浮気現場の証拠写真だ。
私が夫の浮気に気づいたのは、
夫と浮気相手のミスだ。
私が里帰り中に、
夫が詰め替え用洗剤の場所を
聞いてきた時。
会話の後ろから…