それからも義母は
私に会うたびに
仕事を辞めて
家の掃除をしに来い、
とか
ロクな料理も作れないん
だから息子の体が
心配だ、とか
嫌味ばかり言って
くるようになった。
そういう時タクヤは
決まって
見て見ぬふり。
帰り道の車で文句を
言っても
タクヤ
「あのさ!
あんまり母さんのことを
悪く言わないで。
ちょっと虫の居所が
悪かっただけだって!
それにさぁ、
お前も!俺の家に
嫁いできた身なんだから
少しは親の気持ちも
考えてって!」
と何故か偉そうに
説教されてしまう。
そんなある日のこと。
私はまたしても義母に
呼び出され、
タクヤとともに
義実家に
向かうことになった。
もちろん気が利かない
バカ嫁だ、なんて
言われないように、
義母の好みの手土産を
持参した。
しかしドアを開けた
とたんに義母はいきなり
ため息をついてきた。