義母はそんな娘の髪を
撫でながら、
義母
「レナちゃん。
息子が前にしたことは
悪かったと思うわ。
それに、お金のことも
あったのでしょう…
だけど、既婚者に
手を出してその妻子を
泣かせるのは違うでしょう?
年端も行かない、やっと13歳に
なったばかりの子をこんな風に
追い詰めて
良い訳がないでしょう?」
と、優しくも強い口調で
言い切った。
レナもハッとした様子で、
レナ
「あ…。
申し訳ありませんでした。
奥さんも、シズクちゃんにも
ご迷惑をおかけしました」
と頭を下げた。
元々、顔馴染みだった
義母からの言葉が
堪えたようだ。
こうして夫は義両親に
回収され、私と娘は一旦家に
戻り荷造りへ。
そして翌月には
小さなアパートへ引越した。
娘に転校を
させたくなかったので、
転居先は学区内にしたけども。
夫からは慰謝料と養育費、
それに娘が言ったとおりに
扶養的財産分与も
1年分をもぎ取れた。
つまり、私の希望通りに
離婚が成立したということだ。
これで私も焦ることなく
職探しができるし、
娘の進路選びにも困らない。