義母
「シズクちゃんが
全部話してくれたわ!
娘のいる父親が
やっていいことでは
ないでしょう!?」
義父
「キヌ子さんと
シズクちゃんから離れろ、
この恥さらしが!
我が子ながら情けない」
義母
「お父さんと話して
決めました。
私たちはキヌ子さんと
シズクちゃんの援助はしても、
お前が払う慰謝料については
一切
肩代わりしませんからね!」
義両親の登場に夫は驚いて、
動きを止めた。
私はその隙に離婚届を
鞄にしまい込む。
義父
「それにしても、
息子が申し訳なかった。
シズクちゃん、辛かったね」
義母
「私達はケイゾウと
親子の縁を切るわ。
だからどうか、今まで通り
『おじいちゃんおばあちゃん』
をさせてちょうだいね」
私
「感謝の言葉もありません」
シズク
「うッ…お祖父ちゃん、
お祖母ちゃん…」
ここで気丈に振舞っていた
娘にも限界が来た。
義母の肩に
顔を埋めて泣き出した。