浮気

娘の誕生日をすっぽかし家を出ていく夫…【13話】

 

レナ

「ケイゾウって

一流企業勤めでしょ?

金払いがいいから

私の店のためになると思っては

いたんだ。たっぷり

貢いでくれてありがとう」

 

レナのイイ笑顔に、夫は

魂が抜けたようになっていた。

 

その隙に私は夫の手から

離婚届を取り上げた。

 

「追い打ちを

掛けることになるけど、

慰謝料は払ってもらうからね。

レナさんも」

 

レナ

「は~!

本当にケイゾウと関わると

碌なことにならないんだから!

 

もうアンタとはお終い!

店から出てって」

 

「嘘だろ?

愛し合ってきたのは

何だったんだ!?」

 

鼻水垂らしてみっともない夫。

 

「なあ、キヌ子。

やり直そうぜ?

 

お前たち2人だと明日の生活に

も困るじゃないか?

強がるなよ」

 

シズク「慰謝料と養育費を

アンタがちゃんと

払えばいいだけ。

それと財産分与。

今の家は私が生まれる前から

住んでるんでしょ?

それだと資産価値に

期待できないから、

扶養的財産分与が適応されるはず」