レナ
「ケイゾウって
一流企業勤めでしょ?
金払いがいいから
私の店のためになると思っては
いたんだ。たっぷり
貢いでくれてありがとう」
レナのイイ笑顔に、夫は
魂が抜けたようになっていた。
その隙に私は夫の手から
離婚届を取り上げた。
私
「追い打ちを
掛けることになるけど、
慰謝料は払ってもらうからね。
レナさんも」
レナ
「は~!
本当にケイゾウと関わると
碌なことにならないんだから!
もうアンタとはお終い!
店から出てって」
夫
「嘘だろ?
愛し合ってきたのは
何だったんだ!?」
鼻水垂らしてみっともない夫。
夫
「なあ、キヌ子。
やり直そうぜ?
お前たち2人だと明日の生活に
も困るじゃないか?
強がるなよ」
シズク「慰謝料と養育費を
アンタがちゃんと
払えばいいだけ。
それと財産分与。
今の家は私が生まれる前から
住んでるんでしょ?
それだと資産価値に
期待できないから、
扶養的財産分与が適応されるはず」