浮気

娘の誕生日をすっぽかし家を出ていく夫…【11話】

 

「別に離婚したって

構わないぜ~?

お前とアイツが

暮らしていけるなら、なw。

 

俺の稼ぎがなくて

高校に行けると思うか?

まともな生活が

できると思うか?」

 

夫は娘を

小馬鹿にして煽っていた。

 

娘は気丈にも耐えていたが、

今にも泣き出しそうなのが

私にはわかった。

 

これ以上、娘を

矢面に立たせてはいけない。

 

「私達の生活は

心配しなくていいわ。

 

離婚しましょう」

 

シズク

「お母さん!?」

 

「キヌ子!?シズク1人で

来たんじゃなかったのか?

 

まあ、いいや。

 

お望み通り別れてやるよ。

これで俺は

自由の身なんだからな~」

 

そう言うと夫はシズクから

離婚届をサッと取り上げ、

ルンルンと自分の記入欄に

名前を書き込んだ。

 

「レナ、これで俺たち

一緒になれるな。

 

待たせて悪かった。

結婚しよう」

 

レナ

「はぁ?w

何言ってんの?ww

 

ケイゾウのことは

客としてしか見てないけど?

結婚なんて無理だよw

無・理w」

 

「え?」

 

「え?」

 

シズク

「馬鹿だね。

夜のお仕事の女性に

本気になるなんて。

騙されて、フラれて。

見てらんないよ」