レナ
「シズクちゃん、
よく知ってるわね~。
でも、本当に私の具合が
悪くて、1回休憩するために
使っただけなのよ~」
レナの声にも焦りが見られた。
なんとか娘を
丸め込もうとしているようだ。
シズク
「1回?ボロが出たね。
ほら、ほらこれも!
ほら、ほら!」
そう言って、シズクは何枚も
宿泊施設に出入りする
2人の姿の写真を提示した。
夫
「随分優秀じゃないか。
不倫したって?
だからなんだよ?」
シズク
「お母さんに
悪いと思わないの!?」
夫
「俺は毎日仕事で
あくせく働いてるんだ。
息抜きの1つや2つ、
何が悪い!?お母さんに悪い?
あいつは俺なしじゃ
生きられないんだよ。
なんたって
専業主婦なんだからなw
俺がいくらよそで
女と遊ぼうが、アイツは
文句なんか言えっこないね!」
シズク
「お母さんが毎日、
私とお父さんのために
どれだけ細やかな心配りを
してるか知ってて言ってんの?
お母さんが可哀想。
もう解放してあげてよ!
あんたのことなんか
父親なんて呼びたくない!」
今度は緑の紙を
夫に突きつけた。
一体いつ
用意をしたのだろう…。