浮気

娘の誕生日をすっぽかし家を出ていく夫…【10話】

 

レナ

「シズクちゃん、

よく知ってるわね~。

 

でも、本当に私の具合が

悪くて、1回休憩するために

使っただけなのよ~」

 

レナの声にも焦りが見られた。

なんとか娘を

丸め込もうとしているようだ。

 

シズク

「1回?ボロが出たね。

ほら、ほらこれも!

ほら、ほら!」

 

そう言って、シズクは何枚も

宿泊施設に出入りする

2人の姿の写真を提示した。

 

「随分優秀じゃないか。

 

不倫したって?

だからなんだよ?」

 

シズク

「お母さんに

悪いと思わないの!?」

 

「俺は毎日仕事で

あくせく働いてるんだ。

 

息抜きの1つや2つ、

何が悪い!?お母さんに悪い?

あいつは俺なしじゃ

生きられないんだよ。

 

なんたって

専業主婦なんだからなw

俺がいくらよそで

女と遊ぼうが、アイツは

文句なんか言えっこないね!」

 

シズク

「お母さんが毎日、

私とお父さんのために

どれだけ細やかな心配りを

してるか知ってて言ってんの?

 

お母さんが可哀想。

もう解放してあげてよ!

あんたのことなんか

父親なんて呼びたくない!」

 

今度は緑の紙を

夫に突きつけた。

 

一体いつ

用意をしたのだろう…。