夫
「何！？」
シズク
「これ、お父さんと
そのオバサンだよね」
そうしてシズクは
夫とレナに証拠写真をプリント
したものを突き付けたようだ。
レナ
「なんだ～ｗ
びっくりした～。
2人で喫茶店に
入ってるだけじゃないのｗｗ」
夫
「脅かすなよ。
子供の世界じゃ、
彼氏彼女以外と2人きりで
出掛けたら浮気って
いうのかもしれないけどな。
大人はそんな程度じゃ
浮気にならないんだよ」
シズク
「そう。
お付き合いもしていない人と、
こんな風に
お互いに手を握り合ったり
しないと思うけど」
夫
「それは…」
シズク
「それだけじゃないし」
このあたりで私は
そっと中に入り込んだ。
店内が暗く、3人とも
相手の姿しか
気にしていないため、
気づかれなかった。
夫
「なんだ、
他にもあるのか？」
夫の声は焦りを含んでいた。
シズク
「こういう場所に
入ったら、そういう事
してるって判断されるって
私でも知ってる」
どうやら遊園地の
お城のような外観の施設に
入って行くところを
撮影したようだ。
