私
「どうしたの?」
夫
「いや~、その日は
うっかり友達の店を
手伝う予定を
入れちゃったんだよ」
私
「友達って、
もしかしてレナさん?」
夫
「う~ん、
まあ、そんなとこ?」
なぜ疑問形で返すのか。
レナというのは夫の古い知人…
というよりは元カノである。
なぜ私が知っているのかと
言うと、夫と結婚する前に
レナ本人がマウントを
取りに来たことがあるからだ。
軽く受け流してしまったし、
それ以来あちらからは
接触はなかった。
けれど、3カ月ほど前に
家族3人で
ショッピングセンターの
フードコートで
食事をしているときに
レナから声を掛けられた。
レナ
「あれ?ケイゾウじゃん。
久しぶり~」
夫
「よ!レナ。
あれ?お前、こっちに
戻って来たのか?」
レナ
「そうだよ~。
お店、先週から
オープンしたんだ。
良かったら飲みに来てよ。
あ、娘ちゃんに
はまだ早いかな~?」
ニヤニヤと笑って
夫に名刺を渡すレナ。
チラッと見えたが、
キャバクラか
スナックのようだった。
その日から、
夫は変わっていった。