浮気

家の中がなにかおかしい… 【11話】

 

必死に笑いをこらえる私。

 

「うぅ~ん、どうして女性が
 
アナタの部屋で
 
寝泊まりするのかな~?

 

べろちゅーしてる理由は、

何だろうねぇ~?
 
私達へのドッキリ?」

 

私が発言した【ドッキリ?】に

便乗しようとした夫。

 

「そうなんだよ!お前たちが
 
俺に仕掛けたみたいに、
 
俺だってドッキリをやったんだ!」

 

と、苦しい言い訳を始めた。

 

「はぁ?

私たちはアンタが

カメラと盗聴器を仕掛けたから、
 
炙り出そうと思ってコレを仕込んだの!

 

アンタは女を引き込んで浮気してさ

その様子を興信所に押さえさせて、
 
何がしたかったわけ!?

言ってごらん!?」

 

と、私はすぐさま

その言い訳を潰しにかかった。

 

「キ、キヌ子と父さんが

浮気してると思ったんだよ!
 
だから、カメラと録音で
 
証拠を押さえようと思ったんだよ!」

 

「なんで
 
私とお義父さんが…!?」

 

義父も身に覚えのない

言いがかりに驚いている。

 

義父

「俺、何か言ったか?」

 

と、しきりに首を捻る義父。

 

もとはと言えば、父さんが
 
あんなことを言うからだ!

俺と電話で話してるときに
 
父さん言ってたじゃないか!」