
夫
「父さんと母さんにも
慰謝料は請求するからな!
…ったく、呆れて物が言えないよ!」
と、かなり口数が多い。
あれっ?
物が言えないって言ってたけど
物を言ってるよね?
…という突っ込みは多分、
してはいけないのだろう。
私達は本当に
お腹がよじれるくらいにおかしくて、
笑いが止まらなくて大変だった。
私
「バ…バッカみたい…
ふひひひひ」
しばらくして私はようやっと、
まともな言葉を話すことができた。
義父
「ほ、本当に信じるとは(笑)」
義母
「ちょ、これ以上
笑わせないで!腰に響く…!」
義両親もようやく話せる程度には、
笑いが収まってきたようだった。
ここでようやっと、夫は
自分が私と義両親に
騙されたことに気づいた。
夫
「な、なんなんだよ、お前ら…。
なんでこんな質の悪いことを」
悔しそうに歯嚙みする夫に、
私は出張先の浮気の証拠を突き付けた。
私
「質が悪い、ねぇ?
あれれェ~?
これは何だろうねぇ~?」
その瞬間、夫の顔色が
茹でダコからイカのように
白くなったので、
また笑いそうになった。