浮気

家の中がなにかおかしい… 【8話】

 

夫はプリプリと怒りながら、

盗聴器から録音したと思われる

音声をガンガンに流し始めた。

私と義両親は

一瞬の間を置いて、大爆笑。

 

「お義父さん、
 
あ、ちょっと…あ…あぁ…!
 
ダメ、ダメですって…!」

 

義母「お父さんたら、
 
いけないわ。ああッ!
 
でも、イイ…」

 

こんな感じの、

うっふ~ん・あっは~んな

私と義母の声が流れてきた。

 

義父

「おいおい、俺はまだ満足してないぞ。

もっと楽しませてくれるんだろ?
 
まだ夜は長い」

 

こんな義父の声まで…(笑)。

 

当然だけど、これこそが

犯人=夫を炙り出す演技。

まさか、義両親と私が

そんな関係なんてありえない。

 

私、自分の声を客観的に

聞いたのが初めてで、

【へぇ~こんな感じで聞こえるんだァ】

って感心してしまった。

 

自分たちの演技は

録音していなかったから

確認なんてできないしね。

ちょっと恥ずかしい気持ちはあったけど、

おかしい方が先に立って、

爆笑しちゃった。

 

カメラの映像も意識したから、

一応義両親のベッドの中に潜り込んで、

3人でゴソゴソモゾモゾもしてたんだ。

義両親のベッドは

キングサイズで広々していて、

実際にはそこまで

密着しなくて良かった。