義母
「キヌ子ちゃんから
珍しく外食をしたいと
提案があったからピンと来て」
義両親もカメラに気づいていたという。
私は、某クマのぬいぐるみに
盗聴器が仕掛けられているかも…
という話をした。
縫い目を解いて盗聴器を
取り出そうと思ったが
仕掛けた犯人に気づかれたら
マズイと思ってそのままにしてある。
すると突然、義父が
義父
「キヌ子ちゃん、息子と最後に…
その…したのはいつだい?」
私
「え!?」
私は義父の唐突で踏み込んだ
質問に面食らってしまった。
すかさず義母は、義父の太腿を
ペシン!と叩いた。
義母
「お父さんたら!
いきなりそんな言い方をしたら、
キヌ子ちゃんがびっくりするでしょう。
ごめんなさいね、キヌ子ちゃん」
…と、義父を窘めた。
義母「私達はね、
カメラを仕掛けたのが
息子だと思ってるの…」
義父
「というか、外部犯で
あれだけカメラを仕掛けられる
はずがないからね」
義母
「それでね、私たちは
息子がキヌ子ちゃん以外の
女性と…その…」
義母は少し言いにくそうだった。