浮気

家の中がなにかおかしい… 【5話】

 

義母

「キヌ子ちゃんから
 
珍しく外食をしたいと
 
提案があったからピンと来て」

 

義両親もカメラに気づいていたという。

 

私は、某クマのぬいぐるみに

盗聴器が仕掛けられているかも…

という話をした。

 

縫い目を解いて盗聴器を

取り出そうと思ったが

仕掛けた犯人に気づかれたら

マズイと思ってそのままにしてある。

すると突然、義父が

 

義父

「キヌ子ちゃん、息子と最後に…

その…したのはいつだい?」

 

「え!?」

 

私は義父の唐突で踏み込んだ

質問に面食らってしまった。

すかさず義母は、義父の太腿を

ペシン!と叩いた。

 

 

義母

「お父さんたら!
 
いきなりそんな言い方をしたら、
 
キヌ子ちゃんがびっくりするでしょう。

 
ごめんなさいね、キヌ子ちゃん」

 

…と、義父を窘めた。

 

義母「私達はね、
 
カメラを仕掛けたのが
 
息子だと思ってるの…」

 

義父

「というか、外部犯で
 
あれだけカメラを仕掛けられる
 
はずがないからね

 

 

義母

「それでね、私たちは
 
息子がキヌ子ちゃん以外の

女性と…その…」

 

義母は少し言いにくそうだった。