ただ自分の妹と
夫の不倫の証拠を
見るだけで吐き気もので
しばらく体調が
悪くなることが多かった。
夫に対する嫌悪感は
ずっとあったけど、
出産前の大事な時に
身体に負担をかけたくないと
思いそのままにしておいた。
当然、父と母にも
サヤカと夫の事は
報告済みだ。
私達が離婚するタイミングで
実家にいるサヤカは
追い出されているだろう。
そのおかげで実家の部屋が
あくようなので
ある意味ラッキーである。
母は昔から正義感が強く
『正しい道から
外れたことはするな』と
教えられいた。
なので、今回の事が
許せなかったのだろう。
母
「あの子(サヤカ)の部屋は
子どもたちの部屋に
しましょうね。」
と早々に切り替えていた。
切り替えの早さは
母の遺伝かな。
それから離婚話は進み
タカシには慰謝料と養育費。
サヤカにももちろん
請求させてもらった。
サヤカとは一度も
話すことはなかったが、
母から聞いた話によると
開き直っていて、私の事は
気にしていないらしい。
実の家族よりも
あんな人たちを選ぶなんて。
恋は盲目という
やつなのかな。
とはいえ、2人が
どうなるかなんて
知ったこっちゃない。
そこから2年ほどがたち、
私は職場復帰をし
子ども達もすくすくと
元気いっぱいに育っている。
元夫や妹のことを
思い出すことなく
忙しく充実した
日々を過ごしていた。
そんなある日。
ふとリビングに置いてある
可愛らしい封筒が…
それは
サヤカと元夫・タカシの
結婚式の招待状だ