浮気

娘が急に食事をしなくなった。ある日娘から衝撃の事実が…【15話】

 

「何が一番自然なのよ?

娘をヤングケアラーに

仕立て上げようとする親の、

どこが当たり前なのよ!?」

 

オトハ

「私、パパと女の人の

話聞いたの!

家のこと、全部私に

やらせるつもりだって」

 

「もうお前は

中学生なんだぞ!?

家事の少しくらい、

手伝ってもいいじゃないか」

 

「オトハは今も十分に

お手伝いしてくれてます!

 

 

お手伝いとかそういうレベルの

話じゃないし、

お義母さんの介護までオトハに

させるつもりだったの、

こちらは

お見通しですからね!」

 

実は興信所からの報告に、

義母が腰を悪くして

思うように動けなかったという

報告もあった。

 

なので、きっと夫はオトハに

義母の介護を

させたいのでは

ないかと思って、

カマをかけたのだ。

 

そして、それは

図星だったようで、

夫はまたしどろもどろに

なって見苦しい

言い訳に終始していた。

 

本来なら夫が自分で

面倒を見るか、人を雇って

世話をさせるべきなのに、

我が子に押し付ける。

 

大事な10代の時間を、

親が楽をするために

消費させるだなんて、

許せなかった。

 

「あなたはオトハと

実の親子だって言い張るけど、

それならどうして

オトハの幸せを第1に

考えてあげないの?

どうして敢えて苦労させる

ように仕向けるの?

 

私はオトハを

産んでいないけど、それでも

この子の母親だわ。

あなたがオトハを不幸へ

導こうとするなら、

母親として徹底的に戦います!

血の繋がりなんて関係ない!」