私
「何が一番自然なのよ?
娘をヤングケアラーに
仕立て上げようとする親の、
どこが当たり前なのよ!?」
オトハ
「私、パパと女の人の
話聞いたの!
家のこと、全部私に
やらせるつもりだって」
夫
「もうお前は
中学生なんだぞ!?
家事の少しくらい、
手伝ってもいいじゃないか」
私
「オトハは今も十分に
お手伝いしてくれてます!
お手伝いとかそういうレベルの
話じゃないし、
お義母さんの介護までオトハに
させるつもりだったの、
こちらは
お見通しですからね!」
実は興信所からの報告に、
義母が腰を悪くして
思うように動けなかったという
報告もあった。
なので、きっと夫はオトハに
義母の介護を
させたいのでは
ないかと思って、
カマをかけたのだ。
そして、それは
図星だったようで、
夫はまたしどろもどろに
なって見苦しい
言い訳に終始していた。
本来なら夫が自分で
面倒を見るか、人を雇って
世話をさせるべきなのに、
我が子に押し付ける。
大事な10代の時間を、
親が楽をするために
消費させるだなんて、
許せなかった。
私
「あなたはオトハと
実の親子だって言い張るけど、
それならどうして
オトハの幸せを第1に
考えてあげないの?
どうして敢えて苦労させる
ように仕向けるの?
私はオトハを
産んでいないけど、それでも
この子の母親だわ。
あなたがオトハを不幸へ
導こうとするなら、
母親として徹底的に戦います!
血の繋がりなんて関係ない!」