夫
「浮気だって!?それに、
息子はともかくオトハは
俺の子だ!
お前とは血の繋がっていない
他人じゃないか!
親権は俺だし、それでも
お前が母親を名乗るなら
お前が養育費を払うのが
筋ってもんだろうが!」
私
「私とオトハは
養子縁組が済んでるから、
私も親権を主張できるのよ?」
弁護士
「その通りです。
そしてオトハさんは
もう14歳になっているので、
どちらが親権を持つか
意思表明をした場合、
その意見が
尊重されるでしょうね」
私
「それにあなたが
浮気した証拠だって
私はちゃーんと
用意してるんですからね!
あなたと違って、
客観的な証拠をね!」
私は興信所が集めてくれた
夫とメイナの
浮気現場の写真を
これでもかと
テーブルに並べた。
写真の枚数が増えるにつれ、
夫の貧乏ゆすりが
激しくなっていく。
夫
「嘘だ!!こんなのは嘘だ。
これは俺じゃない、
俺なんかじゃない!!!」
私
「誰がどう見ても
あなたじゃないの。
相手の女性、ネズミ講にも
手を染めてるみたいだけど、
あなた、大丈夫?」
夫
「ネ、ネズミ講?」
私
「あなたの場合は
マルチ商法で、一応
合法みたいだけどね。
結局、末端会員は損をする
仕組みなのよ」