浮気

娘が急に食事をしなくなった。ある日娘から衝撃の事実が…【10話】

 

私が内心感心をしていると、

分が悪いと思ったのか

夫は悪あがきを始めた。

 

「う、浮気が

勘違いだったとしてもだ!

このところ、

食っちゃ寝ばかりで主婦

としての仕事をサボり過ぎだ!

 

ぐーたらする

ばかりの奴に、俺の給料を

使われてたまるか!

その上、何日も家を空けて!

いくら連れ子だからって、

育児放棄だろうが!」

 

私と弁護士はあまりの

言い分に思わず顔を

見合わせてしまった。

 

「悪阻で苦しんでいたのが

ぐーたらに

見えたのかしらねぇ」

 

弁護士

「里帰り出産ですから

家を空けるのも

当たり前ですし、

お嬢さんももう、中学生で

お父さんだって家に

いるわけですから、

育児放棄という

主張は通りませんねぇ」

 

「それに、オトハとは頻繁に

連絡を取り合っていたし。

私はずっと我が子と思って

オトハと接してきてるし、

オトハ本人も

そう思ってるはずよ」

 

淡々と、だけど自信を持って、

噛んで

含めるように私は言った。

 

夫は何も反論できなかった。

さて、

ここからが私のターン!

 

弁護士

「では、キヌ子さんの

言い分をお伝えします。

浮気の慰謝料と、

リキヤさんが無断で使い込んだ

お金を返してほしい。

慰謝料の金額は300万円、

子供2人を引き取るので

それぞれの養育費も

請求する考えです」