私が内心感心をしていると、
分が悪いと思ったのか
夫は悪あがきを始めた。
夫
「う、浮気が
勘違いだったとしてもだ!
このところ、
食っちゃ寝ばかりで主婦
としての仕事をサボり過ぎだ!
ぐーたらする
ばかりの奴に、俺の給料を
使われてたまるか!
その上、何日も家を空けて!
いくら連れ子だからって、
育児放棄だろうが!」
私と弁護士はあまりの
言い分に思わず顔を
見合わせてしまった。
私
「悪阻で苦しんでいたのが
ぐーたらに
見えたのかしらねぇ」
弁護士
「里帰り出産ですから
家を空けるのも
当たり前ですし、
お嬢さんももう、中学生で
お父さんだって家に
いるわけですから、
育児放棄という
主張は通りませんねぇ」
私
「それに、オトハとは頻繁に
連絡を取り合っていたし。
私はずっと我が子と思って
オトハと接してきてるし、
オトハ本人も
そう思ってるはずよ」
淡々と、だけど自信を持って、
噛んで
含めるように私は言った。
夫は何も反論できなかった。
さて、
ここからが私のターン!
弁護士
「では、キヌ子さんの
言い分をお伝えします。
浮気の慰謝料と、
リキヤさんが無断で使い込んだ
お金を返してほしい。
慰謝料の金額は300万円、
子供2人を引き取るので
それぞれの養育費も
請求する考えです」