メイナが夫の
会社の後輩であること、
やはりメイナがサプリメントの
販売に誘ったことも
突き止めてくれた。
こうして下準備が
整ったところで、
私は出産を迎えた。
初産のせいか、難産だった。
丸1日かけて生まれたのは、
玉のように可愛い男の子。
元気いっぱいに産声を
上げる姿に、疲れ果てていた
ものの安堵した。
そして、産後しばらく
休んでいると病室に
夫が入って来た。
長男が生まれたとは思えない
ほどのしかめ面だった。
夫
「離婚してくれ。
理由は、わかってるよな?
お前の浮気だ」
生まれた息子に見向きもせず、
夫は離婚届を
ベッドサイドテーブルに
乱暴に投げ出して、
そのまま踵を
返して病室を出ていった。
は?浮気?私が?
最初は何を言われているか
わからなかったけど、
理解してからは
腸が煮えくり返るかと
思うほどの憤りを覚えた。
だって、散々浮気を
していたのは夫だ。
それを棚上げした上に、
濡れ衣を着せるなんて!
娘への所業も含め、
許しがたい。
私は絶対に手加減をしない、
コテンパンに
叩きのめすと誓った。