間女から送られてきた
メモリーカードは
すでにテレビに
セットしてある。
義両親と夫がテレビに
目を向けた瞬間、
そこには浮気の真っ最中の
姿が映し出された。
義両親にとって
夫は年齢がいってから
出来た一人息子で
小さい頃から
手塩にかけて
育ててきたらしい。
習い事や塾なんかにも
お金を惜しまず、
そのおかげで
エリート大学を卒業し
大手の企業にも務める
自慢の息子だ。
そんな息子の
あられもない姿を
大画面で映し出され
義両親は真っ赤に
なりながら
あたふたしていた。
夫の方に目をやると
真っ青な顔をして
口を大きく開けていた。
私
「これでどうかな?
当然だけど
身に覚えがあるよね?
頭のいい
あんたのことだから
誰が送ってきたのかくらい
もうわかってるよね?」
と言ってやった。
夫
「…っ…
ミ、ミキのやつ!
なんてことを!」
と思わず口を滑らした。