ゴミを送りつけてくる姑に仕返ししてみた【17話】

 

トオル

「母さんを
 
止めもしないで、
 
ずっと逃げていた。
 
離婚されても仕方がない」

 

 
夫は観念したようだ。

どう答えたらいいのか。

こんな話し合いの

真っ最中に、

チャイムが鳴った。

時刻は午後11時に

なろうとしている。

出てみると、玄関には

警察と義母が居た。
 

義母

「この女よ!
 
人○し!
 
息子に
 
毒を食わせたんだ!
 
捕まえてっ!!!」

 

鬼の形相で、

警官に訴えている。

そこへ、

タクトとトオルが

そろって顔を出した。

半狂乱だった義母は、

ぴたっと静まった。

 

タクト

「息子というのは、
 
僕と弟ですが。
 
毒なんか
 
食べていませんよ。」
 

 

トオル

「どちらかと
 
いうと、そちらの女性が
 
毒を盛ったんですけどね」

 

義兄でさえ口に

出さなかった事を、

するっと言い放つ夫。