業者に頼んだら、
とんでもない金額に
なるに違いない。
もしかして、軽トラを
レンタルして、
自ら運搬してきたとか?
状況は不明だが、
真顔で、せっせと
作業している義母を
思い浮かべると、
しばらくは笑いが
止まらなかった。
しかし、よくよく
考えてみると、
この義母は相当やばい。
この壊れたチェアを
トオルに見せたら、
大笑いした。
私
「笑い事じゃないってw
どうやって送って
来たのか、
わかんないわよ」
トオル
「兄貴じゃね?」
私
「お義兄さん?」
言われて、はっと
気づく、うかつな私。
そういえば、トオルには
3歳年上の
兄タクトがいたんだった。
ほとんど会わないし、
関わりが無いから
忘れていた。
義兄に頼んだのか…
それならまだ、
わからなくもない。
きっちり梱包して、
弟夫婦に贈りたいと
言われれば、
まさか壊れた椅子を
用意したとは
普通は思わないだろう。