ゴミを送りつけてくる姑に仕返ししてみた【6話】

 

トオル

「それって、
 
証拠あるの?」

 

 

「状況から見て、
 
他に考えられないでしょ」

 

 
トオル

「証拠が
 
無いんじゃなあ。
 
決めつけられないよ」

 

 

「状況証拠だって、
 
証拠の一種なのよ!
 
あほか!」

 

いらっと来て、

トオルにも怒鳴った。

本人は全然

応えていない感じ。

ことわざで、

のれんに

腕押しというやつだ。

何でへらへら

できるんだろう。

即座に離婚を

宣告してもいいくらいの

出来事だ。

でも、ちょっと待って…

トオルの、異常に

高いスルースキル。

義母の、あまりに度を

越えた嫁憎しの態度。

この二つ、

何か関係があるのでは?

それこそ証拠はない、

ただの思い付きだったが、

急に興味を引かれた。

離婚はいつでもできる。

トオルが、そんなに

証拠にこだわるなら、

とびきりの物的証拠も

用意してあげよう。