夫
「すぐに警察に通報しよう。
それと、僕の知り合いの
弁護士にも相談する。
心配しないで、
僕が何とかするから」
夫の言葉に少し安心したが、
それでも不安は消えない。
その夜、私たち夫婦は
警察署に行き、
元夫のストーカー行為について
相談した。
警察は真剣に話を聞いてくれ、
必要な対策を教えてくれた。
翌日、夫の紹介で弁護士と面談。
弁護士は元夫に対して
警告書を送ることを提案した。
弁護士
「法的な警告を送れば、
大抵の場合は効果があります。
もし、それでも行為が
続くようであれば、
次の段階として接近禁止命令を
申し立てることもできます」
弁護士の言葉に、
少し希望が見えた気がした。
警告書が送られてから、
元夫からの連絡は一切なくなった。
やっと平穏な日々が戻ってきた。
しかし、この一件で私は学んだ。
過去は簡単には消えないこと、
そして、今の幸せを守るためには
時に強い態度が
必要だということを。