私
「これ以上連絡してくるなら、
ストーカー行為として
警察に通報します。
くれぐれも、私や私の家族に
近づかないでください」
私
「さようなら。
二度と連絡しないでください」
送信した後、
胸がすっきりした気がした。
これで終わりだ。
もう二度と彼から
メールは来ないだろう。
そう思っていた矢先、
携帯が鳴った。
見知らぬ番号からの着信だ。
恐る恐る電話に出ると、
聞き覚えのある声が聞こえてきた。
元夫
「もしもし、トウ子?俺だよ」
元夫だった。
私は慌てて電話を切った。
すぐに着信拒否の設定をする。
しかし、
それでも諦めない元夫は、
今度は公衆電話から
電話をかけてきた。
私は動揺し、咄嗟に出てしまった。
元夫
「トウ子、どうして
電話をきるんだい?
俺たちにはまだ
チャンスがあるはずだろ?」
私は震える手で電話を切った。
この状況は想定外だった。
メールだけでなく、電話まで。
これは完全にストーカー行為だ。
怖くなった私は、
すぐに今の夫に電話をした。
状況を説明すると、
夫は即座に行動を起こしてくれた。