元夫
「君が再婚して
子どもがいるって？
それは俺たちの
愛の大きな試練だね。
でも、俺たちの絆は
そんなものじゃ壊せない」
元夫
「君の今の旦那さんには
申し訳ないけど、
俺たちの方が相性がいいんだ。
覚えてる？あの頃の二人を。
喧嘩もたくさんしたけど、
仲直りの度に愛が深まったんだ」
元夫
「子どものことは
心配しないで。
俺が立派な父親になるから。
君の子どもも、俺たちの子どもも、
みんな平等に愛してあげる」
元夫
「トウ子、
もう一度チャンスをくれないか？
今度こそ、君を幸せにする。
約束する」
私は目を疑った。
この現実離れした妄想、
一体どこから来るのだろう。
怒りを通り越して呆れてしまった。
返事をするのも
馬鹿らしくなってきた。
でも、このまま放置すれば更に
エスカレートするかもしれない。
どうすればいいのか。
悩んだ末、もう一度だけ
返事を送ることにした。
私
「タイトル：これが最後です
あなたの妄想はもう十分です。
私の気持ちを
理解していないようですね。
私には愛する夫と子どもがいます。
あなたとの思い出など、
とっくに捨て去りました」
