元夫
「僕がその勇気を与えるよ。
そうだ!
直接会えば勇気も
湧きやすくなるんじゃないかな?」
元夫
「この前みたいに
待ち合わせだと、
すれ違っちゃうかもしれない。
今はどこに住んでるの?
住所を教えてよ。
そうしたら、僕はすぐにでも
飛んで行くよ。
妖精の粉がかかったのと
同じくらいにね」
元夫
「この前みたいに
待ち合わせだと、
すれ違っちゃうかもしれない。
今はどこに住んでるの?
住所を教えてよ。
そうしたら、僕はすぐにでも
飛んで行くよ。
妖精の粉がかかったのと
同じくらいにね」
バカヤロー!
お前、よりによって
私の愛するピーター〇ンを
モチーフにするんじゃねぇえええ!
怒りで頭が真っ白になった。
んな馬鹿げたやり取りを
いつまで続ければいいんだ?
初めて私は
「シロクロゲリ」
以外の言葉を返した。
「弁護士に相談済み」
正直、ここまで来ると
ストーカーの域だと思って。
因みにネタバラシをすると、
「シロクロゲリ」とは
白黒のツートンカラーをした
チドリ科の小鳥のこと。
ただの可愛らしい小鳥なのに、
一体何が下品なのか。
ワタクシには全くわかりませんね、
ととぼけてみる。
で、「弁護士に相談済み」と
送信しても、懲りずに
元夫からメールが来た。
コイツ、ゾンビか
何かなんかじゃないかって
半ば本気で思ったよ。
元夫
「タイトル:
相談相手を間違えないで
トウ子、一体何に
悩んでいるというんだい?
そんなに辛いことが
あるっていうんなら、真っ先に
俺に相談するべきだろう?」