しかし、怒りをぶつけても
無駄だと分かっている。
だから、またもや
同じ返事を送った。
「シロクロゲリ」
すると、
元夫の返信がすぐに届いた。
元夫
「タイトル:
迷子の可愛い仔猫ちゃんかな?
迷子の迷子の仔猫ちゃん♪
あなたのお家はここですよ♪」
元夫
「戻っておいでよ、
意地張らず♪
愛してあげるよ、心から♪
ニャンニャンニャニャーン、
ツンツンデレ~」
あれか?これは童謡の
「いぬのおまわりさん」
の妙な替え歌なのか?
面白いと思ってるんだろうか?
私は思わず顔をしかめた。
こんな幼稚な文面を送ってくる
大人がいるなんて信じられない。
心を無にして
「シロクロゲリ」と返信。
これで分かるだろうと思ったが、
元夫の勘違いは止まらなかった。
元夫
「タイトル:
愛に臆病になってしまったトウ子へ
5年という歳月が、君を
怖気づかせてしまったのだろうか。
そんなに怯えなくていいんだ」
元夫
「君はただ、
俺の愛を信じるだけでいいんだ。
信じることが力になるんだよ。
ただ、ほんのちょっとの
勇気が必要だけれどね」