浮気

ロミオメールを送ってくる元夫【6】

 

元夫

「その気持ちが

とても嬉しいよ!

メールで文章を打ち込むのが

面倒だというのであれば、

電話でもいい。

以前の携帯にかけたけれど、

繋がらないんだよ」

 

元夫

「新しい番号を

伝え忘れるなんて、

うっかりさんのトウ子らしいね。

そんなところも凄く可愛いよ」

 

そんなお前に

サブイボが立つんだよ!

 

と返信したいのを堪えて、

また粛々と返信した。

 

「シロクロゲリ」

 

2度目の「シロクロゲリ」にも

元夫はめげなかった。

むしろ、返事が来たことで

勢いづいたようだ。

 

元夫

「タイトル:

意固地なところも可愛いトウ子へ

 

トウ子、その言葉が

気に入っちゃったの?

でも、何度も使っていると

新鮮味が薄れちゃうからね」

 

元夫

「俺は下ネタは

嫌いじゃないけど、大人の女性が

平然と使っていい

言葉じゃないでしょ?

それでも俺のトウ子への愛情は

減ったりしないから安心して。

君への愛は

空より高く海よりも深いんだ」

 

元夫

「こんなこっぱずかしいことを

言わせないでくれ。

君の下ネタごと、

俺は君を受け止めるよ。

だから君にもありのままの俺を

受け入れてほしいんだ」

 

私は目を疑った。

下ネタ?一体何のことだ?

そして、この甘ったるい文面に

吐き気を催す。

 

まるで、私たちの過去が

なかったかのように

振る舞う元夫に、

怒りが込み上げてきた。