元夫
「その気持ちが
とても嬉しいよ!
メールで文章を打ち込むのが
面倒だというのであれば、
電話でもいい。
以前の携帯にかけたけれど、
繋がらないんだよ」
元夫
「新しい番号を
伝え忘れるなんて、
うっかりさんのトウ子らしいね。
そんなところも凄く可愛いよ」
そんなお前に
サブイボが立つんだよ!
と返信したいのを堪えて、
また粛々と返信した。
「シロクロゲリ」と
2度目の「シロクロゲリ」にも
元夫はめげなかった。
むしろ、返事が来たことで
勢いづいたようだ。
元夫
「タイトル:
意固地なところも可愛いトウ子へ
トウ子、その言葉が
気に入っちゃったの?
でも、何度も使っていると
新鮮味が薄れちゃうからね」
元夫
「俺は下ネタは
嫌いじゃないけど、大人の女性が
平然と使っていい
言葉じゃないでしょ?
それでも俺のトウ子への愛情は
減ったりしないから安心して。
君への愛は
空より高く海よりも深いんだ」
元夫
「こんなこっぱずかしいことを
言わせないでくれ。
君の下ネタごと、
俺は君を受け止めるよ。
だから君にもありのままの俺を
受け入れてほしいんだ」
私は目を疑った。
下ネタ?一体何のことだ?
そして、この甘ったるい文面に
吐き気を催す。
まるで、私たちの過去が
なかったかのように
振る舞う元夫に、
怒りが込み上げてきた。