いよいよ、全てを暴露する日が
やってきた。
朝、いつもと変わらない笑顔で
ジュンヤを送り出す。
私
「いってらっしゃい、
今日も頑張ってね。」
ジュンヤ
「ああ、
行ってくる。」
ドアが閉まる音を聞きながら、
私は冷たい笑みを浮かべた。
今日が最後の
「いってらっしゃい」だよ。
すぐにサアヤに電話をかける。
私
「サアヤ、準備はいい?」
サアヤ
「オッケー!
いつでも行けるわよ!」
私「ありがとう。
じゃあ、予定通り昼頃に…」
昼頃、サアヤと
待ち合わせの場所で落ち合う。
二人で
ジュンヤの会社に向かう。
受付で、ジュンヤの忘れ物を
届けに来たと伝え、
オフィスフロアに向かった。
その時、会議室から
聞こえてくる声に気づいた。
あの声は…
ジュンヤとヒヨリの声…
ジュンヤ
「ちょっと前から
考えてたんだけど…
もう終わりにしよう。
俺たち、間違ってた」
ヒヨリ
「え?どういうこと?
私のこと、
好きじゃなくなったの?」
ジュンヤ
「キヌ子のこと…
やっぱり愛してるんだ。
最近の彼女を見てて、
改めてそう思った」
ヒヨリ
「なにそれ!!ひどい!
私のことはどうでもいいの?」
私は冷静に、でも心臓の鼓動が
早くなるのを感じながら、
会議室のドアを開けた。
私
「あッ…
お邪魔してごめんなさい」
ジュンヤ
「キ、キヌ子!?」
私
「ねえ、ジュンヤ。
今の話なぁに?
続きを聞かせてくれない?」
ジュンヤの顔が真っ青になる。
ジュンヤ
「キ、キヌ子、
これは…」
私
「説明なんていらないわ。
全部知ってるから」