私
「急にどうしたの?
でも、嬉しい。私も幸せだよ」
ジュンヤ
「そうか…良かった」
彼の表情には、安堵と
…罪悪感?が
見え隠れしていた。
後悔してるの?
でも、もう遅いんだよ。
翌日、私がカフェで仕事を
していると、
思わぬ客が訪れた。
私
「いらっしゃいませ…
あら、ヒヨリさん?」
ヒヨリ
「キ、キヌコさん…
ここで働いてたんですね」
ヒヨリを窓際の席に
案内しながら、彼女の
落ち着かない様子が
手に取るように分かった。
注文を済ませ、カフェラテを
準備している間も、ヒヨリの
視線を感じていた。
私
「お待たせしました。」
ヒヨリ
「ありがとうございます
あっ!バーベキュー
楽しかったですね。
キヌコさん、本当に
素敵になりましたよね~
なんだか、私
嫉妬しちゃいそうです」
ヒヨリ
「キヌコさんみたいな
幸せな結婚したいな~」
その言葉に、
心の中で冷笑した。
あなたは「ジュンヤ」と
幸せな結婚したいのよね?
私
「ありがとう。いつか素敵な
人と結婚できるといいわね」
ヒヨリ
「っ!…」
カウンターに戻る途中、
鋭い視線を背中に感じた。
ある日、ジュンヤの会社で
大きなパーティーがあった。
取引先も招待される
重要な会で、配偶者同伴可能な
パーティーだったので、
妻として
参加することになった。
ジュンヤ上司
「おや?
奥様も一緒かい?
素晴らしいドレス姿だね」
私
「ありがとうございます。
主人の大切なパーティー
ですから、私なりに
精一杯おめかししてきました」