浮気

嘘つき夫への最強の復讐!!【14話】

 

サアヤ

「でも、ジュンヤ

焦ってるんじゃない?」

 

「間違いなく、そうだね。

だって花束だよ?

いきなり(笑)」

 

その後も、私の変化は続いた。

 

カフェの仕事にも慣れ、

プライベートでは習い事を

始めたりと、

自分磨きに励んだ。

 

ある日、ジュンヤの会社の

家族向け

レクリエーションがあった。

 

社員の家族も参加できる

大規模なバーベキュー大会だ。

私も妻として

参加することになり、

 

私は奥様方と楽しく

会話を交わしながら、

時折ジュンヤとヒヨリの様子を

観察していた。

 

二人とも落ち着かない様子で、

目が合うたびに

視線をそらしている。

 

夕方になり、そろそろ

お開きの雰囲気になってきた頃

 

「ねえジュンヤ、

もう帰る?

それともまだ残る?」

 

ジュンヤ

「あ、ああ?

そうだな。帰ろうか」

 

帰り際、ヒヨリが

不自然に近づいてきた。

 

ヒヨリ

「キヌ子さん、

今日は楽しかったですね。

またお会いしましょう」

 

「ええ、楽しかったわ。

ヒヨリさんも

気をつけて帰ってね」

 

家路につきながら、ジュンヤの

様子を横目で確認する。

 

彼の表情には、

明らかな動揺が見て取れた。

 

ある日の夜の食事中、

ジュンヤは

何度も私の顔を見ていた。

 

その度に、

私は優しく微笑み返す。

 

ジュンヤ

「最近の君は本当に

輝いているよ。

俺、改めて君と結婚できて

幸せだって思う」